ガッツ俱楽部の自然教室2024《6月号》

 ごきげんいかがですか?ガッツ俱楽部、山口です。

梅雨入りが例年よりも遅かった福岡、梅雨明けはいつ頃でしょうか。例年より早い梅雨明けになるとの報道もありますが。降り過ぎず降らなさ過ぎずの良い塩梅でお願いしたいところです。

昭和53年の福岡大渇水、あれは大変でしたよ~、水が無いんですから。で、それを教訓に福岡市が世界一の節水都市になったことはご存じですか?お時間あれば「福岡 大渇水 漏水率」で検索されると良い学びになると思います。

さて、それはいいとして。お天気に恵まれた6月の自然教室。楽しく活動できた子ども達の様子を写真とともにご紹介です。それでは張り切ってまいりましょ~~~!

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挨拶・担任発表・班分けのあとは外に出てお昼ごはんを作りましょ。先月はカセットコンロを使って棒巻きパン、今月からは包丁を使っての調理と火熾しからの野外調理のスタートです。その第1弾のメニューは、みんな大好き「焼きそば」です。



調理係は調理器具を水洗い、キャベツ・玉ねぎ・かまぼこ・豚肉を包丁で切って(「猫の手」ですよ~)、焼きそば麺をほぐしてアルミプレートに油を引いてと大忙し。片や、カマド係も薪運びから薪割り、薪の組み立てに火熾し。火が着いたら焼きそばが出来上がるまで火力の調整と、こちらも大忙し。持ち場持ち場で各自が最大奮闘です。


おぉ~~~煙が目にしみるぅ~~~~っ!悲しくないのに涙がポロポロ。。。そんな時はゴーグルが良いお仕事します(笑)。お肉やお野菜、麺を混ぜ混ぜ。おっと、塩コショウやソースの味付けも辛くなり過ぎないようにね。味は後で濃く出来るけど、薄くは出来ないからね。


煙と戦い、頑張って汗かいて。ようやく焼きそば完成で~す。お味は・・・ん、間違いない!頑張った甲斐があった。こりゃウメェ~と笑顔も会話もあふれるお食事会です。同じ材料なのに各班で微妙にお味が違うのも面白いところ。


食べ終わった人から食器の片づけ。まずは班の調理器具から。きれいに洗えてぐっさんチェックを合格した班は自分のお皿とお箸を洗います。まずはみんなの。次に自分の。公共の精神、日本人の美徳はこういうところから涵養されます。スポーツ観戦後のスタンドのゴミ拾い、世界の称賛を受けますが日本人には当たり前ですもんね。


食後は少し自由時間を取ってから(お腹一杯食べた後に鬼ごっこで走り回れる小学生ってすごい…オジサンには出来ないわ)、弓矢の矢を作っておきましょう。竹を割って、ささくれの無いように周囲を滑らかに削っていきます。5月のナタ使いの復習がてらですが、みんな上手に良く出来てましたよ~

はい、お部屋に戻ってきました。今月はカッターの使い方もマスターします。知っている子も安全に使えるように再学習です。吹き矢の的を作るため、自分用に段ボールを切りますよ。

お次は吹き矢のパイプをデコレーションです。自分の!ってすぐに分かるデザインだと愛着がわきますし。あとはぐっさんレクチャーを聞いて吹き矢の矢の作り方をマスターすれば。。。

「フッ!」 ブスッ!!

パイプに矢を込めて、的をめがけて一瞬で肺の空気を吹き出せば、目にも見えない速さで矢は的に刺さります。オモシロ~イ!楽し~~!安全に気を付けて。

自分が今使っているものが、吹き矢や弓矢のような遊び道具だろうが、火やナタや包丁・カッターのような便利なものだろうが、使い方を誤れば自分が怪我をする・人を怪我させることだってあるということを心に刻んで、「正しい心」「正しい使い方」をする人になってね。スマホや車だって楽しくて便利なものだけど、心と使い方次第でヤバイものにもなるんだよ。

さ、しっかり安全に楽しく遊んだところで午後の活動はおしまい。夕べのつどい・夕食・自由時間です。

夜はロープワーク。結び方講習です。「引き解け結び」「二重とめ結び」「テグス結び」「もやい結び」などを練習しました。覚えて欲しい便利な結び方はまだまだいっぱいあるんだけどね。お風呂の時間もありますからこの辺で。

お風呂に入って就寝準備。21時就寝です。十分な睡眠と休息で疲労回復。自分の為、仲間のために静かにするんだよ。

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起床は6時30分。「朝で~す!起きましょ~!」のぐっさんの声が廊下に響くと活動開始です。顔を洗って、お着替え、寝具の片づけ、荷物の整理整頓、麦茶の補充、荷物の移動、朝の集い、朝食、退所点検。朝はやること一杯、バタバタと忙しいです。

で、最後の活動は9時から。弓矢飛ばし遊びです。昨夜マスターした「引き解け結び」と「もやい結び」で吹き矢のパイプをググッと曲げて弓に変身させます。野外調理の後に作った矢を弓に掛けたら…おぉ、立ち姿は那須与一かロビンフッドか



上手く飛ばせれば20mはらくらく飛びます。目標地点めがけて姿勢を整え、弓に矢を掛けて、ギギギっと弦を引いて。呼吸を落ち着かせて集中し、、、ビンッ!と弦を離せば「オオッ!」「飛んだ~っ!」「すげぇ~」と大歓声です。

ただ、「上手く飛ばせれば」ですよ。画面でやるニンテ〇ドーだのスマホゲームと違って、こういう昔遊びにはコツがありますからねぇ。竹馬しかり一輪車しかり逆上がりしかり剣玉しかりコマしかり凧しかり。

コツをつかむまで失敗の連続に「こうかな?今度こそ!」と諦めずに続けられるか、「もういい、楽しくない」と投げ出すか。それはその子次第。うまくやる「攻略本」も「マニュアル」もありません。何度でもチャレンジするガッツと、出来る他人の技を観察したりコツを聞いたり、少しずつ「モノにする瞬間」に近づく努力が出来るか。コスパだタイパだと、要領よく失敗なく簡単に何かを手に入れようとしたり、すぐに答えを欲しがる今の若い子たちに不足していることです。ガッツ倶楽部の自然教室に参加している子達には、失敗やムダの中に大事なものがあるっていう考えが出来る人になって欲しいな。外遊びが子どもの知力も心も育てるというのはこういうことです。

あらあら、なんか最後は全校集会の校長先生のお話みたいになってしまいましたね。すみません(^-^;
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そんなこんなの6月の自然教室。お子様の思い出話の一助になれば幸いです。また次回、7月活動をお楽しみに~。今後ともよろしくお願いいたします。

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